その扉の向こうに

おばあちゃんの手紙を読み終わった時、私は先生を見た瞬間に感じた懐かしさを思い出した。

あの、懐かしさは、つまり。

「おばあちゃんからこんな手紙を貰ったら幸せになって貰わなきゃ困るでしょ?」

「…ねぇ、何で私なのかな」

「貴方がおばあちゃんの生まれ変わりだからよ」

もはや驚かなかった。驚き疲れたと言っていいし、何となく手紙からそんな感じを受けた。

私はもう一つの疑問を口にした。

「じゃあ何で佐保ちゃんが手伝ってくれるの?あと手紙だって」

「うーん、それはまたの機会にね」

佐保ちゃんは満足そうにそう言って立ち上がった。

「大丈夫。知紗と先生は絶対上手く行く様にするから。…じゃあ私は帰るね。あ、そうだもう一つ予言してあげる。今日の夕飯はハンバーグだよ」

「…そうなの?」

「そうよ」

果たしてその日の夕飯は、ハンバーグだった。

私はハンバーグを食べながら佐保ちゃんの力は本物なのかもしれないと思った。