その扉の向こうに


先生への一目惚れ、それが私の初恋だった。

その日から私の世界は色を増していった。全てが綺麗な色ではなかったけれど、先生を好きになれて本当に良かったと、胸を張って言える。

私の高校生活は、先生への一目惚れという予想外の事件から始まったのだ。

もう一つその日覚えている事は、家に帰ったら従兄弟の佐保ちゃんがいた事だ。

佐保ちゃんは同じ高校に入学した同級生で、従兄弟より親友と言った方がいい。

そんな佐保ちゃんが、凄く深刻な顔をして家の前に立っていた。