その扉の向こうに

蔵の一件から、私は佐保ちゃん家に通い詰め、保管してある郷土資料を読み漁った。

叔父さんや佐保ちゃんも何かと付き合ってくれて、先生に好きになってもらう為よりも自分自身の為になっていった。

佐保ちゃんは相変わらず、妙な助言をしてくれては当たり、それが先生の好きなものだったり、個人情報だったりしていったい何処からその情報を得ているのかと不思議に思う。

例の色々な物が見える力だろうか。
佐保ちゃんは何が見えてるのだろう、そして何故先生と私をくっつけたがっているのだろう。

第一、私は生徒で、クラスメイトと付き合うのとは訳が違う。もし万が一先生が好きになってくれても、普通の恋人同士の様にはなれない。

バレたら私も居づらくなるし、先生は最悪クビになる。

だからきっと先生が好意を示してくれる事はないだろう。

とにかく何故佐保ちゃんがあんなに一生懸命なのかが知りたかった。

私は何回かその事について佐保ちゃんに聞いたけれど、佐保ちゃんにはぐらかされてしまっていた。