短編*言の葉


6限目が終わり今は放課後

颯斗はいつも通り私の所に
やってきて

颯『愛乃、帰ろーぜ』

優しい笑顔を向ける

私がメモ帳に返事を書いていると

?『颯斗ぉ、今日はあたしと帰ろぉ?♡』

甘ったるい声が
見上げるとあまりよくない噂を
聞く田中千早(タナカ チハヤ)さんが
なんでも、男の子を取っ替え引っ替え
してるとか....

颯『前も言ったろ...俺は愛乃と』

そこまで言った颯斗に
メモ帳を差し出す

【今日は用事があるから
田中さんと帰って】

勿論、嘘だけど
颯斗を独り占めしてはいけない
私も頑張らないと

颯斗は顔をしかめ
私を見ていたが少し考えてから

颯『じゃ、また明日帰ろうな』

千『颯斗!帰ってくれるのね♡』

颯『うっせぇな....俺は1人で帰るから』

教室から出ていく颯斗を
追いかける田中さん

静かになった教室

鞄から古文の小テストを取り出す
100点 素晴らしい
と書かれている

颯斗離れが古文の小テストみたいに
簡単だったらどんなに良いだろう

なんて考えていると6時
もう帰ろう