†バー恋†~初めてのクリスマスイヴ~確かな愛

 怒りに任せて電話を切ってしまった。

 今更、サンタが来るのを本気で待ってるほど、子供じゃないけど……。

 独りでケーキを食べて、お腹をこわすほど馬鹿じゃないけど……。

 でも、でも……。



 翔吾の居ないイヴを過ごすのが哀しくて……。

 仕事だってわかっていても八つ当たりした。

 あたしは、馬鹿な子供だ。

「はぁ……」

 大きな溜息は部屋中に広がった。