†バー恋†~初めてのクリスマスイヴ~確かな愛

「あったかい。大好きだよ。ずーっと。大好き……」

「顔見せろよ」

「いや……恥ずかしいよ……」


「ダメだ。見せろよ」

 向き直り。視線を合わせる。

 ツリーのライトが点滅する中で翔吾の顔がゆっくり近づいてくる。


 瞳を閉じて翔吾を感じる。


 柔らかい唇は、オデコ……鼻先……そして……唇へと……降りてくる。


 触れるだけのキスを何度も繰り返す。
 愛しい者への愛の証。


「来年もその次も、ずーっと一緒にいような」

「うん。いようね」


 バーチャルだった二人はより確かなものへと歩き出していた。

fin