†バー恋†~初めてのクリスマスイヴ~確かな愛

「あっ!」

「今度は何?!」

 翔吾はテーブルに置かれてるケーキに近づく。

「なぁ、コレ駅から少し外れてた路地で買っただろ!」

「うん……」

「なんか、サンタクロースの格好したおじさんの?!」

「うん……」

「俺もこのケーキなんか可愛くて買おうとしたんだけど……」

「買えなかったの?」

「うん、なんかさぁ……俺の顔見てさ、『翔吾女が待ってるから早く行きなさい』って言われて走ってきたんだ」

 あたしはこのケーキとサンタの格好のおじさんの話をした。