セカイの理

名前は、たしか・・・。

「あ、そうそう。村雨りんごだ。」

「へぇ・・・?!」

先輩は、肩を落として俺を見つめる。

「葉月くん、何回言えばわたしの名前、覚えてくれるの?わたしは、村雨あかりよ。まったく、誰がりんごよ。」

先輩は、腰に手をあててため息をつく。

「あ、すいません・・・。」

俺は、ポケットに手をつっこんでそっぽを向く。

「葉月くんの物忘れ、どうにかならないものかな?」

そう言って、先輩は、綾菜を見る。

「仕方ないですよ、先輩。葉月くんは、ちょっとおバカさんですから。」

綾菜は、ニコッと笑いながら返した。

「・・・。」

俺は、眉をピクッと動かす。

「今、なんて言った?綾菜・・・。」