セカイの理

「さっき、ぶつかった人なんか格好が変わってたね。」

「そうだな。」

さっきの人にぶつかったとき、変な感覚を覚えた。

あの感覚は一体・・・。

俺は、あごに手をあてる。

「葉月くん?どうかした?」

「え・・・いや、なんでもないよ。」

「そう?」

綾菜は、俺の後ろで上目づかいで見つめていた。

「ど、どうした?綾菜。」

「・・・う、ううん・・・なんでもないの・・・ただ・・・。」

綾菜は、俺の袖を掴みながら口に手をあてて目をキョロキョロさせる。

「ただ・・・どうしたんだよ?」

俺は、首を傾げる。

「えっと・・・葉月くん・・・さっきの子のこと・・・きになるのかなって思って・・・。」