セカイの理

「はい・・・。」

「じゃあ、先に行くねー。」

先輩は、手を振りながら走り出す。

「先輩、前見て走ってくださーい。」

俺は、そう少し小さめに叫ぶ。

「はーい。」

「・・・。」

俺は、少しため息をつきながら先輩の後ろ姿を見つめる。

「は、葉月くん・・・。」

「ん?どうした?」

俺は、綾菜を見る。

「わ、わたし髪・・・おろしてるの似合うかな・・・?」

綾菜は、下を向いたままそっとつぶやく。

「似合ってるよ。」

「ほ、ほんと・・・?」