「おいコラ、伶」
伶の胸ぐらを掴みつつドスの効いた声で言う
「ちょ、妃芽落ち着いて?みんな、怖がっちゃうから」
そんなことは気にしてられない
あたしは、伶をシメルと決めたんだ
一度決めたことを曲げるつもりはない
「どうゆうことかね?特別科のことあたしなーんにも聞いてないんですが?あ?
あたしも女の子でしょーが!普通こっちに入れるよねぇ?おっかしいなぁ、なんであたしは普通科にいれられたのかなぁ〜?」
伶を壁に押し付けて、顔を近づけて真っ黒な笑顔付きでいってやった
「いや、だってさ?妃芽は、女だけの中だと嫌なのかなぁ、と思ってさ」
まあ、そう言われると
嫌だった、かも…
でも、ここにいる子達は全然違うから
今、話してみた感じだとあたしを怖がる様子もない、妬んでる様子だってない