けたたましいエンジン音が聞こえた。


「なに?これ…」


ベランダから少し乗り出して音のする方向を見ると、そこには、無数の光があった。


心臓がバクバクと高鳴る。


暴走族…。


そう、直感した。


やがて、その光は私の目の前を通過した。


そのとき、中央の車に乗る金髪の男の人と目が合った気がした。


この出逢いが、まさか私の人生を狂わせるなんて、思ってもいなかったー…