「そう言うと思って、持って来たわよ。お菓子の詰め合わせ。」

「わー、ありがとーう。」

うん、大きいよ。お菓子好きだけど、こんなに大きいの持って帰るのに苦労するよ。

「今日、誰かに言われたら配るのよ。そのためだけに大量に持って来たんだから。ぁ、今日も一緒に帰ろーね!」

帰り…

「ごめん、今日ちょっと用事があって…一緒に帰れないの。」

ちょっと、ていうか、かなり過保護なところがあるからなるべくやんわりと断る。

「…もしかして、篠原?」

「!ち、違うよう、万智ちゃん何言ってるのー!し、篠原くんは全然関係ないよぅ…。」

絶対こんな嘘バレるに決まってる…てかバレたに決まってるううううう!

「そう、明日、事細かく教えてもらうわよ?秋良?」

「…はい。」

万智ちゃんは、あたしのお母さん以上にお母さんみたい。

お菓子の食べ過ぎはダメって言って、手作りの体にいいお菓子くれるし、朝から果物のジュース絞って持って来てくれるし…ほんと、申し訳ない…

全部、万智ちゃん自身がやりたくてやってるんだからいーのって、すぐかわされるんだよなぁ…