「じゃぁ、イタズラ、させてもらわないとね。放課後、空けといて。」

一方的に告げられて、え、と反論はするがもう、寝るように机の上に上半身を預けてる…

「秋良ー。篠原となに話してたのー。」

「ぁ、うん、別に対したことは…」

話してないと続けようとして、そのまま流される。

「ぁ、Trick or Treat♡」

「万智ちゃんも⁈」

お菓子持ってないよー、とだけ返事を返す。

「じゃぁ、イタズラね♡」

頬に暖かい感触がする。

「万智ちゃん、ちゅーは、やめよーか。ちゅーは。」

「頬だからいいじゃない。あーもぅ、秋良のほっぺ、プニプニでかわいい♡」

この状況に慣れてしまったのも辛い…。

「万智ちゃん、と、とりっくおあとりーと‼︎」

あたしも仕返しとばかりに、万智ちゃんに返す。

「イタズラ希望で。」

…キメ顔で言われた…。

「えー、あたし、お菓子欲しい…」