緑川 奏間(ミドリカワ ソウマ)です。
  よろしくお願いします。」




ーおぉ、イケメン。


これは女子がほっておかないんじゃないかな




「キャアアァァ♡」



早速女子から黄色い歓声が上がってる。

一言しか言ってないのに。


それにしても


こんな時期に転入してくるなんて変だな…。





「じゃあ緑川くんは一番後ろの真ん中の空いてる席ね」


「分かりました。」



「…君が隣?」

ぼけーっとしていると誰かが来る気配がして横を見ると莉歩と一緒に緑川がしゃべっている。




「名前は?」


「花村莉歩です。」


「リフちゃん?」


「そっかぁよろしくね!莉歩ちゃん!!」 





ー莉歩の手を握っている。


「勉強はどこまで進んでますか?」

「この学校の珍しい部活はなんですか?」


などなどいろんな質問を投げかけている。

いや、そこまでは良かったのだが

いつまで手を握っているんだよ。


莉歩は若干引き気味な気もするし、他の女子は羨ましそうな表情でこちらを見てる


ー中には鋭いまなざしで睨んでいる女子も。




女子怖いな…などと心の中で思っていると、いつの間にかSTが終了していた。



そして緑川はことあるごとに莉歩に絡んできて2人でずっとしゃべっている。



…フン。別になんとも思ってねぇから好きなだけしゃべってろよ。
 
それに昼ご飯はいつも莉歩と食べるのが日課になってるしな。





だか、その計画は簡単に崩れ去った。