2月上旬

610

俺の番号はあった。一個前の番号はなかった。となりで見知らぬ女が泣いている。最新型の携帯電話を片手に。
「すぐ帰る」
と、言っていた、多分親かなんかと話をしているのだろう。俺は気の毒だとは思ったが正直自分に縁のない人がどうなろうと知ったことはない そう思い俺は駅のファミリーマートに入った。