それからのあたしは、フリフリもレースも封印して。 自分好みのカッコいいシンプルさを貫き通すことにした。 上辺だけで付き合っていた友達は、離れていった。 フリフリの服やインテリアを愛する母親には、派手に泣かれた。 でも、言いたいことをはっきりと言うようになって、息苦しさがなくなった。 自分自身を取り戻せて、あたしはそれまでよりも生きやすくなった。 それもこれも、みんな、藤城王河のおかげ。