眠れない夜には





「お?なんだ脱走か?」


『ぅわぁっ…!』



ドアから顔を出した瞬間
後ろから聞こえた声にびっくりした、、


『ごめんなさい!起こした?』

「いーや、全然、
俺いま風呂あがったとこ」

あ…そう言われたら
そんな感じかも…髪濡れてるし。



「てか風呂はいるまえに
ちょっと覗いたけど…
うなされてなかった?大丈夫か?」


うなされ、てた、、?

あっ…あの夢か…


『いや、大丈夫だよ』

お兄ちゃんの夢を見た、とか
そんな余計なことはいらないんだ。
私はこれでいい。



「?そうか?
まぁ怖くなったら言えよ~」



それは私をバカにしたような
言い方じゃなくて
そういう意味 の優しさだった。