こうして、私の二泊三日の旅は、幕を閉じた。 「またお正月に来るね!」 おじいちゃんとおばあちゃん挨拶をし、二人の姿が見えなくなるまで後部座席から手を振った。 頭上に広がる入道雲とトンボを引き連れ、不思議な体験とともに、田舎をあとにした。 私の忘れられない『夏の思い出』となった。 《完》