【短編】穴

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なんだか、騒がしいなぁと思ったら、階下から「キャー」という悲鳴が! 


あの声は――…!! 


すぐさま、隣に眠るお兄ちゃんを揺り起こした。 


「お兄ちゃん、起きて!起きてよ、お兄ちゃん!大変なんだから」


睡眠を邪魔されたお兄ちゃんは機嫌が悪く、なかなか起きてくれない。 


「キャ〜、助けて〜」


絞りだすような声が、また聞こえてきた。


「早く、早く起きてよ!お兄ちゃん!お兄ちゃんってば!」


お兄ちゃんの身体を揺すり、私は必死で起こした。 


「なんだよ?…っせえな」

「お兄ちゃん、大変だよ……」


涙目の私を見て、お兄ちゃんも何かを悟ったのだろう。 


二人で手を繋ぎ、階下へ下りてみた。