双子の兄妹は恋人

「あ、悪い・・・」
と言って、抱きしめる力を緩めてくれた
「なぁ椿、俺から離れていかないでくれよ」

「うん」
「私は、離れたりなんかしないよ」

「ありがとう」
「じゃあ、兄貴のところいくか」
と言って、体を離した

「うん」
と言うと、車から降りて、私に向かって手を出してきた

「?」
私が首をかしげると

「行くぞ」
と言って翼が私の手をつかんだ

「うん」
と言って、翼の手を強く握り締めた
私たちは手をつないだままお兄ちゃんを捜しに行った
お兄ちゃんを捜しに行くと、お兄ちゃんがゲームセンターでゲームをしていた

「はぁー」

「・・・兄貴、ちょっと2人だけにしてくれないか?」
と翼が突然言ってきた

「あぁ、いいぞ」
と言って、近くの駐車場に車を止めてお兄ちゃんが車から出て行った

「なぁ椿、今兄貴が言っていたことなんだけど・・・」

「・・・」
としばらく沈黙が続いた