双子の兄妹は恋人

「行こうと思えば、私たちはどこにでもいけますし、お兄ちゃんの会社でも働けますから」
「でも、当分は家にいようと思いますけど・・・」
と話していたら、携帯が鳴った

「ちょっといいですか?」

「あぁ、かまわんよ」
と校長先生が言ってくれたので、私が電話に出ようとしたら

「どうせ兄貴なんだろ?」
と翼が言ってきた

「うん」
「そうだよ」
と言って、電話に出た

「もしもしお兄ちゃん?」

「あぁ瑞穂、今校門の前にいぞ」

「わかった、もうちょっと時間がかかりそうだから、待ってて」

「あぁ、わかった」

「あの校長先生、お兄ちゃんが迎えに来てるので、帰ってもいいですか?」

「本当に学校を辞めるんだな?」
と念を押すように、校長先生が聞いてきた

「はい」
私が答えると

「わかった、手続きをしとく」
と言ってくれたけど、納得できなさそうだった

「ありがとうございます」
「今まで、お世話になりました」
と言って、翼と校長室を後にした
後ろから、龍が追いかけてた

「瑞穂、ちょっと待て」

「何ですか、龍さん?」

「俺ずっと、瑞穂のことが好きだったんだ」
「付き合ってくれないか?」
と突然龍さんに告白された