別れの最終地点

「....もういい、分かった」



分かった。そう言ったのに手を離してくれない。


彼はポケットにあったペンで、何やら文字を書き始めた。



「....自分の選択が間違ってるってすぐに気づくよ」




手のひらには、

080-59××...




誰かの電話番号。



「結川一輝の電話番号。俺」



...結川一輝。
この時初めて知ったんだ、彼の名前。





投げ付けたシュークリームに目をやり、どうしようもない申し訳なさにかられる。



それでも私は、その場から去ってしまった。




お金のない中タクシー乗り込み、彼の言葉の意味を必死に考えてた。