「まぁ、詳しい話は後で聞かせて貰うけど……アンタこれから覚悟しといた方がいいわよ。運動神経抜群の女に冷たい王子様が、自分から女の子に挨拶したとなると………怖いわよ」


そしてその己園の予言は、見事に大当たり。


「ホラ、あの子だって!!」


「ええ~~~、ただのメガネの地味子じゃないっ!」


「私達の喜仁君に挨拶されるなんて、100万年早いのよ!!」


それから私は村星君のファンからヒソヒソの対象にされ、かなり息苦しい学校生活を送る事になってしまった。


「うう……一体いつまで、この状況が続くの………?」