「えっ?よ、喜仁。お前なんで風家の事名前で呼んでんの?」


「2人って仲良かったっけ?だけどオレお前達が話してる所、全然見た事無いんだけど……」


高校生になってから初めて受ける大量の視線に冷や汗をダラダラ流していると、後藤田君と的場君が村星君に質問を投げ掛ける。


戸惑いが全身から溢れ出ている親友2人からの質問に、村星君はニッと口角を上げた。


「まぁ、色々と……な。じゃあな湖柚、また後で」


ポンッと私の頭を一撫でしたと思ったら、そのまま自分の席に行ってしまった。


えっ、村星君、それ答えになってないよ!?