ああ…これはいつもの恒例行事。


学校外の人だったらビックリするんだろうけれど、この学校の人だったらもう慣れっこの現象だ。


「喜仁おはよーー♪」


「今日もカッコイイね~~~」


「…………」


3人揃って教室の前の扉を見ていると、予想通り村星君が登校して来た所だった。


後藤田君と的場君を引き連れた村星君は、今日も女の子達の歓声をオール無視してご登校。


「相変わらずモテモテだわねぇ、スポーツ王子様は」


「ホントホント。毎日この歓声が上がると村星君が学校来たって分かっちゃうんだから、大したもんだよ」