変わっていないのはいいけど、村星君の目の前であんなに動揺した姿を見せてしまった事が、未だに私の心に引っかかって離れない。


「えっ、湖柚、アンタ別に太ってるワケじゃないんだよ!?ってか逆に痩せてるからね?アンタ!」


「先せーーい。猫野さんが風家さんを泣かせましたーーー」


無意識にため息をつくと七智が慌てふためき、己園がふざけ始めたので、急いでフォローしておいた。


あの日、村星君の前であんな状態になったのは――――…私の過去が原因。


『なんで日本人なのに髪茶色いんだ』はまぁ……言われ慣れていた、幼少期。