普通の女の子なら、“ちょっとでもお近づきになれたかなぁ?”ってワクワクしたりするんだろうけど、私はそんな事はありませんっ!!


あんな人気も信頼もある美少年と、何の取り柄も無い平凡少女がどうこうなるなんて、あり得ないもの!!


「クゥ~~ン?」


「あっ、ごめんねイブ!」


ウダウダ考え込んでいたら、イブが不安そうに私の顔を覗き込んでいた。


ああ…私何やってるの!今はカワイイ愛犬との楽しい触れ合いタイムなんだから!


あの日の事はたまたま村星君が通りかかって起きただけなんだから、もう考えない様にしようっと!!