チラッと湖柚の方を見てみると、彼女はオレと同じ様に自分の席で鞠目と猫野と楽しそうに会話していた。
壁に絵を貼るのを手伝った時と比べると伸びた茶髪をハーフアップにしている湖柚は、やっぱりカワイイ。
「もちろん夏休み中も会うよ。毎日会っても構わないってオレは言ったんだけど、断られた」
下敷きパタパタを再開させ答えると、口を引きつらせる甲斐。
「毎日って……そりゃ幾ら何でもウザイわ。彼氏っつってもあんまりにも独占欲発揮してると、嫌われるぞ喜仁」
――――彼氏。
そうだ。
オレは湖柚の“彼氏”なのだ。
壁に絵を貼るのを手伝った時と比べると伸びた茶髪をハーフアップにしている湖柚は、やっぱりカワイイ。
「もちろん夏休み中も会うよ。毎日会っても構わないってオレは言ったんだけど、断られた」
下敷きパタパタを再開させ答えると、口を引きつらせる甲斐。
「毎日って……そりゃ幾ら何でもウザイわ。彼氏っつってもあんまりにも独占欲発揮してると、嫌われるぞ喜仁」
――――彼氏。
そうだ。
オレは湖柚の“彼氏”なのだ。



