ドッシリとした門を抜け、湖柚と2人で数m歩いてから立ち止まった。


ちなみに和果は、和室に残って両親と会話を続行中。


「湖柚、オレがさっき和果の御両親に言った事、本気だから」


「えっ………」


「オレも和果も互いに結婚する気は無いし、オレはお前が好きなんだ。……嫌ならフッてくれて構わない。だけどオレ、諦めないから」


一度フラれた位で断ち切れる程、オレの湖柚への気持ちは小さく弱いものじゃない。


真剣な眼差しを送ると、湖柚は困った様にマユゲを下げてオレを見上げていた。


「村星君……私……私…………」