今までダラダラと曖昧にかわし続けたツケがきたのなら、責任はとらなきゃダメだろう?


「そ、そんな…」


何か言いたそうな和果の母親を遮り、口を開くおじさん。


「和果と君が結婚する気が無いのは、ずっと分かっていたよ……今日君がそう宣言しに来たのは、彼女が原因かな?」


「――ハイ。彼女が、オレが今愛しいと感じてる女です」


おじさんと共に、視線を湖柚に移した。


おばさんと和果の視線も全て集めた湖柚は、目を見開いてジーーーッとオレを見つめ返している。


「…………えっ?」


「だから……本当にすみません」