これ以上村星君と一緒にいたら、本気で胸が張り裂けてしまいそうだ。


ジワジワと心の中に広がる黒いシミが心だけじゃなくって体や頭まで支配する未来を想像するだけで、背筋が寒くなる。


私、いつの間にこんなに村星君の事好きになってたんだろう……


そしていつの間に、ここまで醜い女の子になっちゃったんだろう――――…


「ごめん………もうHR始まるから、教室戻るね」


サッと村星君から目を逸らして歩き出すと、再び腕を強く掴まれた。


「待てよ湖柚!オレの話聞いてくれよ!オレと和果は……っ」


「ダメだよ…………」