ハァ~~~~…とズルズルと背中を預けていた壁づたいにしゃがみこむと、甲斐とシュウがジーーーッとオレを見つめているのを感じた。


「本当……まっさかあの喜仁がここまで変わっちまうなんて、誰が予想出来た?シュウ」


「まっ、女嫌い悪化させるよりは良かったんじゃねぇの?オレと甲斐脅してまで風家とデートするって決めたんだから、頑張れよ喜仁」


「…………」


そう…オレは一昨日の体育の時間、試合が始まる前に敵チームのメンバーだった甲斐・シュウを呼びつけて……


『だからオレ、本気出してくから…よろしくな?甲斐君、シュウ君』