地毛の茶髪をからかわれ、男子が怖くて仕方なかった。


そんな私が恐怖のドキドキじゃなくて恋愛の甘いドキドキを経験する事になるなんて、家族も親友も全く想像出来なかっただろう。


「試合終了ーー!お互いに礼してーーー」


結局試合は村星君のチームが勝ち、彼は自分のチームの得点の8割を決めていて超笑顔。


「喜仁お疲れ様!」


「タオル使って~~」


わらわらと群がるファンを掻き分けて、こちらにやって来た。


「湖柚、オレ勝ったぞ」


「うん…凄い活躍だったね、村星君」


「だって湖柚とデートしたかったし」