「前回は私だったから、今回は猫っちお願いね!!」


「ラジャー!行ってきます!」


ビシッと敬礼した猫野は、そのまま素早く2人の後を追いかけて行った。


残された鞠目と目が合い、コッソリと親指を突っ立てられるオレ。


オレも同じ様に返して体を前に向き直すと、一緒に弁当を食っていた甲斐とシュウがさっき湖柚と猫野が出て行った扉の方をボンヤリと見つめていた。


「また風家、告白かよ………一体これで何度目だ?」


「んーーー…忘れたけど、もう片手じゃ足りない位されてるだろうよ」


「さっきの男で、12人目だ」