真っ直ぐに言い放つ村星君の言葉は、否定出来ない。


確かに前の私だったら、皆の前でメガネ取ったりメイクしたりなんて……絶対しなかったもん。


「殻を破るのは、一歩一歩ゆっくりでいいから……これからも頑張ろうな、湖柚」


――――ドキッ


そう言ってフッ…と柔らかく微笑む村星君の笑顔は、私の心に凄まじい衝撃をもたらした。


「えっ、あっ、あっと………私、もっと頑張る……//////」


「おお、その意気だその意気」


――――…どうしよう。


たった今、私……自分の中に宿る『特別な気持ち』に気づいちゃったよ………