スイートプリンスの恋の魔法 ~愛しきビタープリンセス~

パッと顔を上げると、そこには今日もイケメンな我がクラスのスポーツ王子様が。


しかし……かなりドス黒いオーラを放っていて、何だか怖い。


「オイ喜仁、顔が怖いぞ」


「般若だ、魔王だ、悪魔だ」


「シュウ!テメェ言い過ぎだ!」


村星君の後ろには後藤田君と的場君もいて、2人もピリピリモードの村星君に気づいている様子。


「甲斐達、今来たの?」


「いや?鞠目達が登校して来る前からいたぜ?にしても風家、お前本当にメッチャ変わったな」


「ありがと……」


短く後藤田君に返すと、またグイッと腕を引っ張られた。