スイートプリンスの恋の魔法 ~愛しきビタープリンセス~

「ちょっと七智、その目何――――…」


「なぁなぁ風家さん、今日オレ等とどっか遊びに行かね!?」


――――ビクッ!


急に男の子に手を伸ばされ、体が跳ねた。


周りの人を疑い、遠ざけるよりも、信じて受け入れてみよう。


そう決めた私だけど、すぐに男の子への恐怖心が無くなるワケではない。


徐々に近づく手に体を強張らせていると、後ろから誰かに腕を引っ張られた。


「わっ……」


「ハイハイお前等ーー、気安く湖柚に触んじゃねぇぞーーー」


えっ……この声……


「むっ、村星君っ!?」


「よっ、湖柚」