とは言っても、私自身はキラキラでもピカピカでもない、ただの平凡な女の子。


ってか…平凡所か皆が楽しくお話している空間で、450ページある小説を黙々と読んでいる“地味”ランクに位置付けられるパッとしないヤツ。


「ちょっと湖柚、アンタまた本なんか読んでるのーー?その本今日授業が終わる度に読んでるじゃない」


「なんかって何よ……いいじゃない、もう少しで主人公が生き別れた父親と再会出来そうなんだから」


ボンヤリと青空にプカプカと浮かぶ雲を“わたあめみたいでおいしそうだなぁ”と眺めていると、1人の女の子が話しかけて来た。