「ううう……私感動し過ぎて、昇天しちゃうかもしれない」


「ダメよ昇天しちゃ!アンタまだ15でしょうがっ(汗)」


「ハイ皆、席に着いて!授業始めますよーーー」


およよとハンカチで悲劇のヒロインぶってる私に七智が呆れ顔でツッコんだと同時に、4時間目の授業の先生が教室に姿を現した。


「じゃあな喜仁」


「授業中に消しカス投げてやるよ」


「んな事したらブッ飛ばすぞ、シュウ!!」


己園と七智がパタパタと自分の席に戻ってゆくのを見ていると、後藤田君と的場君も村星君の机から離れるのが見えた。


「いいな、村星君は……」