「オレがお前と一緒にいたいからだよ。だから学校でも話しかけたんだ」


「ハッ……?」


意味が分からないのか、眉間にシワを寄せてしかめっ面を向けてくる湖柚。


「な、何それ………?“一緒にいたい”って、私達クラスメイトで、原っぱでも会話してるじゃない………」


呟く様に言う湖柚に、黙って首を横に振った。


「そういう事じゃねぇ。オレはもっとお前と身近な関係になりたいんだ。もう原っぱでお喋りだけじゃ、足りねぇんだよ」


もっと湖柚と接する機会を増やしたい。


だけど学校では、同じクラスなのにそれが叶わない。