「痛ッ」 後ろを振り向くと男子の長い足が見えた。 「あッわりぃ~わりぃ~」 隣のクラスの小澤だった。 小澤は白い肌、スラッとした身体に高い身長で 憧れる者も中にはいたが、3バカトリオの一員 とあってあんまり好きな相手じゃなかった。 3バカトリオとは右から石口、内田、小澤の3人で 学年で唯一のいわゆるヤンキーだった。 そいつらが廊下で野球していたのだ。 あんまり関わりたくないので、 「あぁ~いいよぉ」っとだけ素っ気無く答えた。