無事に一日が終わった

リンはずっと寝ていた。

いや、ずっと見ていた。



一番窓際の風でボブに切った髪が揺れている。

カーテンから漏れる西日がその子を包み込んでいる。

誰もがウットリするようなその光景は

まるで、天使が降りてきたようだった。


リンはずっと見ていた。

そして、目があう度に耳を赤く染めていた。

誰でもわかる、好きな人に対しての態度だった。