冷たい手

『家で暮らす?』
ダイチのメモにミカがうなずく。
『僕の世話代だと思って。』
ダイチは真剣な顔で、そう書いたメモをミカに見せた。

ミカは辛そうな顔をしている。どう対応したら良いかがわからない。


「ごめん。」 ダイチはそう声を出した。
「ごめんなさい。」ミカはダイチの言葉が聞こえたのか、それとも口を読んだのか。そう返す。
そして、ダイチを見つめて言葉を続ける。

「世話だなんて、悲しいことを言わないでください。服は、今私が着ている服は、誰の服ですか?」
ミカの言葉にダイチは戸惑う。

「それに、世話って変です。助けてもらったのは私なのに。」

困った顔をしながら、ダイチは手帳を見せた。