さすがのリュンヌも この森を普通に通過して無事でいられるとは 思っていない。 確かに彼には 戦う力はある。 幼少期から剣は 強制的に握らされていたのだ。 だが 彼が持っているのはそれだけではない。 彼には 魔力がある。 風を自由に操る力がある。 「~Φα」 彼の身体はふわりと 音も立てずに浮かび始めた。 「…行け」 彼はドゥーヴィスの森を 飛んで行こうとしたのだった。