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「女王様からの手紙でございます。」




紅茶と共に持ってきてくれた
執事は手紙をレイに渡した。


そして
さっと身を引き部屋を出た。





レイは処理していた仕事を
一旦止めて手紙を取った。


『レイへ』


宛名先はそう
書かれている。

これだけで届くとは
本当に凄い。

レイは
フッと笑みをこぼした。




立場が違ってもなお変わらず接する
ミニオンヌの様子は時々温かさを感じる時がある。



だが、レイは手紙をあけ、
読み出した途端顔を険しくさせた。






手紙を置き、
すぐに第一軍隊司令官であり親友でもある
ゲビンを呼ぶように使用人に頼んだ。



控えめなノックが扉から聞こえる。


入って来るように
返事をすると、ゲビンの姿がそこにあった。