電波ジャック~ハロー・ラバー~



――― バタン……

「はぁ……」

自室のドアを閉めると、口から深い溜め息が漏れた。

風呂上がりでまだしっとりする髪を拭きながら、俺は勉強机に向かった。

「……ま。俺には趣味なんか無いからなぁ……」

ちらりと横目で、机の横にある窓を見る。
そこには、姉ちゃんがくれた星のモービルが揺れていた。

天文部だから星が好きだろうってくれたけど、正直、俺は特別に天文が好きな訳じゃない。
星座も何も関係なく、星を見るのは好きだけど。


「……しっかし、何であの話の流れで、あんな説教臭くなるんだよ」

呟くも、あれは説教じゃないと俺は分かりきっていた。
姉ちゃんはあぁいうタイプで、俺は言われるタイプ。



「まぁ、姉ちゃんも大概分かんないタイプか……」

そう、姉ちゃんも俺からしたら電波女だ。
勿論、相田ほどじゃないけど。





「私の心は強化ガラスなのよ……か」

ポツリと呟いた言葉は、無意識がノートに書き留めていた。