紅蒼物語



***


「菖蒲、起きてる?」




城からでた後、あたしは真っ直ぐに寮の菖蒲の部屋向かった。






もう太陽は出ているが、いつもの起きる時間にはまだ早い






トントン と部屋のドアを叩くと、






「ふぁーい、誰ぇ~」






と言う声とともに ガチャっとドアがうすく開いた。






その中から、綺麗なロングストレートの黒髪と紫の瞳が覗いた。






「あれ? 鈴どうしたの?」





あたしを見て、眠気が飛んだのか半開きだった目がパッチリと開いた







「ちょっと陛下から頼まれてね。

大きな声で言えないから、とりあえず中入らせて?」



  



菖蒲は困惑してたみたいだけど、中に入れてくれた。







入る前にあたしは手をかざしてシールドを張った。