紅蒼物語



「君がさっき向かってきたときに、俺はシールドを張って、その中で自分の形をした氷人形を造ったの。

それで、シールドを解いたすぐに瞬間移動して、君の背後にまわったの。

君の髪が捕まえてたのは、俺の人形。
つまり、偽物ってこと

分かった?」






自分では、かなーりわかりやすく説明したつもりだけど、オキはあまり理解してないみたいで、首を傾げている。






これ以上、どう説明していいのか俺には分からない。




戦闘なんて、殆ど感覚でやってる部分が多いから






「えーっと……あたくしは偽物を捕まえてたのね?」






あ、納得してくれた。




 

と思ったのもつかの間、オキは、どう考えたら、そんな風に思うの? と言いたくなるほどの言葉を口にする。







「んもう。英ったら
あたくしに自分で抱きつきたかったのね。 格好いい顔して、実は甘えん坊さんだったのね」






……勘違いも甚だしい。





俺がいつ、君に抱きついたんだ。





言ってやりたいが、オキには何を言っても意味がないと思う。





今日初めて会ったばかりだというのに、オキは“人の話を聞かない”“自分勝手の勘違い女” だと思ったから