紅蒼物語





「それで陛下、いつ西国へ行けばいいでしょうか」





窓の外の空は、紫色になり始めていた。







もうすぐ夜明け

 


ここに来たのは夜中だったのに…



随分話してたんだなあ





早くしないと、菖蒲に伝える時間がなくなってしまう。








「明日だ。

ちょうど明日は西国で軍隊の隊員を募集するため、試験を行うらしい

おまえ達は、その試験に合格しろ

隊員になった方が、軍隊の規模などがわかりやすいだろう。

だが、くれぐれも戦闘慣れしているとバレないようにな
今日の訓練は休んで明日に備えていろ

話はそれだけだ。 

まったく…英が来なければもう少し早く終わったものを」






ふぅ と陛下はため息をついた。






明日か……






試験も受けないといけないなんて、この潜入、案外骨が折れそう





「明日ですねわかりました。 失礼します」




あたしはそう言い、お辞儀をして部屋を出た。